ブラシレスモーターシステム 夏場の熱対策

ブラシレスモーターシステム
夏場の熱対策が肝心
メカトラブルの多くは、ギア比やモーターターン数の選択ミスによって発生します。
ユニットが異常発熱し、ショートやチップブローが起きてしまうからです。

以前、ノバックではギア比を重視して取扱説明書に注意を促してきました。
しかし最近では、様々な国でジャンルの多様化が目立ち使用環境が大きく異なって来ました。
そこで、以下の様な温度管理を重視したセットを行うことが大切になって来たのです。

No.1 走行したいサーキット(場所)で、同等ターン数のブラシ付きモーターはどの様なギア比にセットしているかが基準となります。
(例:もしブラシレス6.5Rならばブラシ付きモーターの13T〔6.5X2=13〕相当)
No.2 初めての走行する場所では、必ずピ二オンギアを2~3枚小さめにセットしてください。
走行を開始後はモーターとアンプの温度チェックを頻繁に行い、最大でもそれぞれの表面温度が摂氏70度以上にならないように注意してください。
70度を超えると、本体内部温度は150度近くまで上昇し、プリント基板に設置された電子チップの半田が溶け始め隣合った回路が ショートし燃えてしまうのです。
No.3 ここで一番重要な点は、限界のギア比設定をしてクーリングファンで強制冷却を行うのではなく。
ゆとりをもったギア設定(さらにピ二オンを1枚小さくするなど)を行った上でクーリングファンで強制冷却を行い万全を期すと言う考え方です。
初めてのコースで、いきなりベストラップを叩き出そうとはせず、マシンに無理をさせずに徐々にコースと自分にとってのベストセッティングを煮詰め、常に最高の走りを楽しみましょう!
No.4 低価格帯のアンプで冷却ファンが標準装備でない商品であっても、必ずメーカー推奨の冷却ファンを装着してください。
以上のことが十分では無いと、次の様な症状が出る事があります。
A 正常に走行するがコネクターのハウジング(プラスチック部分)が溶ける。
B ユニットのヒートプロテクションにより停止。
C ユニットのパワーキャパシターに異常(変形、線が焦げる、被服が溶けるなど)がでる。
D アンプ側のセンサーFETの熱破損により、指でローターを弾かないと回転しない。
E 前回まで正常に走行したが、次回バッテリーを接続しただけで、一瞬にアンプが発火する。